
音楽は自由にする(新潮文庫)
坂本龍一
新潮社 / 2023-04-19
累計読者数6
平均ハイライト数 10件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 47/100
menu_book精読型
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この本について
仕事でも人間関係でも、どうしようもない出来事にぶつかったとき「自分は何を拠りどころにすればいいんだろう」と立ち止まることがあります。言葉にするほどでもないけれど、心の奥でずっとざらついている感覚。そんなときに坂本龍一の『音楽は自由にする』を読むと、少しだけ視界が開けるようなところがあります。 この本は、音楽論というより「ひとりの人間が世界をどう受け止めてきたか」という記録に近いです。たとえば、身近な人を失ったときに感じるどうにもならない距離感や、個人的な体験が表現に乗せられると別の存在に変わってしまう戸惑い。それを避けずに書いてくれているので、自分の中にも似た気持ちがあったことに気づかされます。また、何かを作るときに自由だけでは動けなくなること、むしろ制約や他者の存在が新しい道を開くことも率直に語られていて、行き詰まったときの考え直しの材料になります。 世界の出来事に巻き込まれたときの恐怖や、文化の光と影への視線も印象的で、「物事をひとつの面だけで見なくていい」と肩の力が抜けました。 こんな人に刺さると思います。自分の感じ方に自信が持てず、でもどこかで言語化したいと思っている人。 読み終わったあと、自分の中の静かな部分にそっと手を添えられたような感覚が残る本でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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出版社による紹介
「あまり気が進まないけれど」と前置きしつつ、日本が誇る世界的音楽家は語り始めた。伝説的な編集者である父の記憶。ピアノとの出合い。幼稚園での初めての作曲。高校での学生運動。YMOの狂騒。『ラストエンペラー』での苦闘と栄光。同時多発テロの衝撃。そして辿りついた新しい音楽――。華やかさと裏腹の激動の半生と、いつも響いていた音楽への想いを自らの言葉で克明に語った初の自伝。
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