ヨムナビ
ゲーテはすべてを言った

ゲーテはすべてを言った

鈴木 結生

朝日新聞出版 / 2025-01-15

累計読者数25
平均ハイライト数 19件/人
推定読了時間 約1時間58分
star総合評価 62/100
bookmarkリファレンス型
check_circle推定完走率 28%

この本について

最近、人の言葉をどう受け取ればいいのか分からなくなることがあります。名言を見ても「本当にその人が言ったの?」と疑ってしまったり、逆に自分の感じたことをうまく言葉にできずにもやもやしたり。そんなときに、この本の抜粋を読んでいる人が多いのを見て、あぁみんな同じところで立ち止まってるんだなと感じました。 『ゲーテはすべてを言った』は、ゲーテを神棚に祀るような本ではなくて、むしろ「人はどうやって言葉を借り、混ざり、間違えながら、何かを理解しようとするのか」を丁寧に追いかけていきます。名言の出自が曖昧になっていく過程や、誰かの言葉に寄りかかりたくなる心理の薄さがそのまま描かれていて、読みながら自分の“引用癖”や“理解したつもり”の瞬間を何度も思い出しました。特に、異なるものをただ混ぜても「理想の白」にはならない、という一節は、情報をまとめて解決した気になってしまう自分への静かなブレーキとして残りました。 旅や対話を通して、著者がゲーテという巨大な名前に振り回されつつ、最後にはうまく距離を取っていく感じも心地よくて、知識を扱う仕事をしている人ならどこか刺さると思います。言葉に安心したいけど、言葉に縛られたくもない。そんな揺れがあるときに、ふっと視点を戻してくれる本です。 知識に触れるときの姿勢を少し整えたい人に向いています。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【第172回芥川賞受賞作】 高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。 ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。 ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。 若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要