
ししりばの家 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫)
澤村伊智
累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
star総合評価 34/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%
この本について
家って、住み始めたときは「ここなら大丈夫」と思ったはずなのに、いつの間にか理由の分からない違和感が積もっていくことがあります。帰り道でふと足が重くなるとか、家の空気だけ妙にざらついて感じるとか。もちろん幽霊なんて見えないけれど、説明できない“気配”が生活の端に居座るあの感じです。 『ししりばの家』を読んで刺さったのは、ホラーなのに「家との付き合い方」をやけに現実的に描いているところでした。部屋が急に暗く見える瞬間の心の揺れや、聞こえたはずの“泣き声”を認められない人間の弱さ。そういう、生々しい感覚が物語に混ざっていて、読んでいると自分の生活のほころびまで浮かび上がってくるようでした。特に「帰ってどこが嫌なんかよう見とき」という言葉は、怖さよりも生活のアドバイスとして刺さりました。得体の知れない不安を放置せず、一つずつ観察していくことでしか、自分の暮らしは整わないんだなと。 ホラーなのに、実際の生活に使える“視界のクリーニング”みたいな効果がある本です。自分の家の空気に少しでもモヤッとしたことがある人に、しっかり沁みると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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