
ほねがらみ (幻冬舎文庫)
芦花公園
幻冬舎 / 2021-04-13
累計読者数4
平均ハイライト数 3.5件/人
推定読了時間 約4時間1分
star総合評価 53/100
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check_circle推定完走率 90%
この本について
日常のどこかで、理由のわからない違和感に足を取られることがあります。説明できないのに、妙に気になって離れない。自分の中の「これは何なんだろう」というもやつきが、置き去りのまま積もっていく感じです。僕自身そういう瞬間が多くて、正面から向き合うには少し気力が足りないけれど、見なかったことにするのもしんどい。そんな時に読んだのが『ほねがらみ』でした。 この作品の面白さは、単に怖さを積み上げるのではなく、断片的な記録や土地の由来、信仰のルーツが静かに繋がっていくところです。たとえば、八幡という地名の由来から秦氏の話へ滑り込んでいくあたり、「自分が立っている場所にも、知らない層が積み重なっているのかもしれない」と視点が変わりました。あるいは、古い賛歌の一節が突然現れて、物語の空気がひんやり反転する瞬間。情報が並んでいるだけなのに、背後にあるものの輪郭がじわっと浮かぶんです。七人ミサキやクトゥルー神話の引用も、作り話と実在の境目が曖昧になる感覚をくっきりさせてくれました。 読んでいると、自分の中の「説明できない違和感」にも、もしかしたらこういう裏側があるのかもと、少しだけ向き合いやすくなる気がします。怖がらせるためのホラーではなく、現実の手触りを持ったまま、見えていない層をそっと教えてくれる本です。日常の影をつい考えてしまうタイプの人には、特に刺さると思います。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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出版社による紹介
安易な気持ちで、恐怖の実話を集めてはいけない――! ネットでバズった恐怖小説が、書籍化により、拡、散。 「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符号が見られる。読者の皆さんとこの感覚を共有したい」から始まる、ドキュメント・ホラー小説。 大学病院勤めの「私」の趣味は、怪談の収集だ。 手元に集まって来る、知人のメール、民俗学者の手記、インタビューのテープ起こし。その数々の記録に登場する、呪われた村、手足のない体、白蛇の伝説。そして――。 一見、バラバラのように思われたそれらが、徐々に一つの線でつながっていき、気づけば恐怖の沼に引きずり込まれている! 「読んだら眠れなくなった」「最近読んだ中でも、指折りに最悪で最高」「いろんなジャンルのホラー小説が集まって、徐々にひとつの流れとなる様は圧巻」など、ネット連載中から評判を集めた、期待の才能・芦花公園のデビュー作。 ――「次の生贄は誰がいいと思いますか」
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