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准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫)

准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫)

澤村 御影

KADOKAWA / 2018-11-22

累計読者数12
平均ハイライト数 16.8件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 61/100
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check_circle推定完走率 42%

この本について

知らないうちに、出来事そのものより「自分の解釈」に疲れてしまうことってありませんか。説明できないことに出会うと、つい余計な意味づけをしてしまったり、怖くもないものを怖い方向に読んでしまったり。放っておけばいいはずなのに、頭の中で勝手に物語が育ってしまうあの感じです。僕もよくやってしまうので、人のことは言えません。 そんなモヤモヤを抱えているときに読んだのが『准教授・高槻彰良の推察』でした。この物語の面白さは、怪異に“解釈”というメスを入れていくところにあります。たとえば、噓だけが歪んで聞こえる尚哉の体験を、高槻が「現象」と「解釈」に分けて扱っていく視点。現実では辛すぎる出来事が物語として語り継がれる仕組み。怖いから理由をつける、理解できないものを人の手で定義してしまう心の癖。こういう説明を読むと、自分の中にある不要な思い込みにも気づかされるんですよね。 しかも、高槻自身の過去や背中の傷、藍色の瞳といった“謎”も、人の心が生み出す物語と地続きになっていて、読み進めるほど「解釈ってほんとうに世界を歪めるんだな」と実感させられます。現象そのものより、それにどう意味を与えるかで世界の輪郭が変わってしまう感覚が、このシリーズの醍醐味だと思います。 現実をすぐ物語化してしまう人、あるいは「自分の解釈のクセ」を見直してみたい人には、特に刺さるはずです。物語として楽しみつつも、気づけば自分の見方が少しだけほぐれている、そんな一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」 人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。 なんとなく受講した「民俗学2」のイケメン准教授・高槻になぜか気に入られ、 怪異に出会うとついテンションが上がってしまう彼の「常識担当」として助手をすることに。 高槻のもとには、奇妙な事件が次々と持ち込まれ——? このアパートは、幽霊物件?! 隣の空き部屋から聞こえる奇妙な音の正体は…。 ——「第一章 いないはずの隣人」 ふと気づくと、周りにいつも針が落ちている……。これは呪い?それとも…。 ——— 「第二章 針を吐く娘」 肝試しに出かけた少女が消えた。しかし数日後、彼女は帰ってきた。足の裏はきれいなままで…。 ——「第三章 神隠しの家」 ちょっぴり残念なイケメン准教授と、常識担当の大学生の凸凹コンビが 民俗学の知識を使って、怪奇事件や都市伝説の謎を「解釈」する軽快なミステリ、開講!!! イラスト/鈴木次郎
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