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霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版> (角川文庫)

霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版> (角川文庫)

綾辻 行人

KADOKAWA / 2014-03

累計読者数3
平均ハイライト数 6.3件/人
star総合評価 49/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 63%

この本について

日常の中で、理由は説明しづらいのに「なんとなく気になる」「どうにも腑に落ちない」という瞬間ってありますよね。仕事でも人間関係でも、表向きは筋が通っているようで、自分の中だけモヤッと残るあの感じ。頭で整理しようとすると余計に混乱して、「結局これは自分の感じ方の問題なのか、世界側の問題なのか」がわからなくなることがあります。 『霧越邸殺人事件(上)』の抜粋を読むと、まさにその“世界の見え方”がテーマの一つとして顔を出します。観測には必ず自分が入り込むという話や、私たちが当たり前のように依って立っているパラダイムの存在。こういう視点を挟まれると、ミステリを読んでいるはずなのに、自分の認識のクセまで浮き上がってくるような感覚があります。曖昧な説明を「まあそんなもんか」と受け入れてしまう自分も、何かの“作用”を受けているだけかもしれない、と。 そして物語の舞台となる霧越邸の描写。建物そのものが祈っているように感じられる場面は、合理性では説明しきれない世界の“もう一面”を静かに突きつけてきます。理屈では動かないのに、どこか納得させられてしまうあの感触。自分の中の「正しい見え方」へのこだわりがほぐれる瞬間でもあります。 思考が固まってきたと感じる人や、合理で割り切れない感覚を抱えたまま進んでいる人に刺さる一冊だと思います。ミステリとしての面白さはそのままに、認識の“揺れ”を受け止める余白を与えてくれる作品です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『Another』の綾辻行人、もうひとつの代表作。〈完全改訂版〉刊行!
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