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眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫)

眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫)

周木律

講談社 / 2016-09-15

累計読者数6
平均ハイライト数 13.2件/人
推定読了時間 約6時間44分
star総合評価 62/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 63%

この本について

仕事でも日常でも、目の前の前提にいつのまにか縛られてしまうことってありますよね。「こういうものだろう」と思い込んだまま考えが止まってしまう感じ。頭では柔軟に考えたいと思っているのに、実際には同じところをぐるぐる回ってしまう。僕もよくそこにハマります。 『眼球堂の殺人』を読んでいて強く感じたのは、その“思い込みの檻”を揺さぶられる感覚でした。読者の方が保存していた抜粋を見ると、多くの人が刺さっているのは、密室の構造や「五つの常識」を一つずつ疑っていく場面なんですよね。窓枠に傷がないのはなぜか、階段のない場所にどうやって降りたのか、部屋のドアの向こうが実は吹き抜けだったという気づき……こういう「前提がひっくり返る瞬間」が、この本の核心なんだと思います。派手な謎解きというより、自分が寄りかかっていた常識がスーッと抜けるような感覚に近い。 この本が効くのは、例えば自分の考えが詰まったときに「本当にそうなのか?」と一歩引いて見直す視点を自然と取り戻させてくれるところです。もう一つ言えば、論理で積み上げていく面白さと、そこにある人の感情の動きが同時に描かれているので、ただのパズルで終わらず、自分の日常と地続きで考えられる点も大きい。登場人物が抱える劣等感やこだわりに触れると、不思議とこちらの思考も柔らかくなります。 論理が好きだけど、同時に「前提を疑うのが苦手」と感じている人に、とくに刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

新たな理系&館ミステリ。シリーズ第一作神の書、“The Book”を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人(とわだただひと)がジャーナリスト・陸奥藍子と訪れたのは、狂気の天才建築学者・驫木煬(とどろきよう)の巨大にして奇怪な邸宅“眼球堂”だった。二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。密室、館、メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ!
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