
眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫)
周木律
講談社 / 2016-09-15
この本について
仕事でも日常でも、目の前の前提にいつのまにか縛られてしまうことってありますよね。「こういうものだろう」と思い込んだまま考えが止まってしまう感じ。頭では柔軟に考えたいと思っているのに、実際には同じところをぐるぐる回ってしまう。僕もよくそこにハマります。 『眼球堂の殺人』を読んでいて強く感じたのは、その“思い込みの檻”を揺さぶられる感覚でした。読者の方が保存していた抜粋を見ると、多くの人が刺さっているのは、密室の構造や「五つの常識」を一つずつ疑っていく場面なんですよね。窓枠に傷がないのはなぜか、階段のない場所にどうやって降りたのか、部屋のドアの向こうが実は吹き抜けだったという気づき……こういう「前提がひっくり返る瞬間」が、この本の核心なんだと思います。派手な謎解きというより、自分が寄りかかっていた常識がスーッと抜けるような感覚に近い。 この本が効くのは、例えば自分の考えが詰まったときに「本当にそうなのか?」と一歩引いて見直す視点を自然と取り戻させてくれるところです。もう一つ言えば、論理で積み上げていく面白さと、そこにある人の感情の動きが同時に描かれているので、ただのパズルで終わらず、自分の日常と地続きで考えられる点も大きい。登場人物が抱える劣等感やこだわりに触れると、不思議とこちらの思考も柔らかくなります。 論理が好きだけど、同時に「前提を疑うのが苦手」と感じている人に、とくに刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




