ヨムナビ
点と線

点と線

松本 清張

文藝春秋 / 2002-08-04

累計読者数10
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約2時間42分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 58%

この本について

仕事でも日常でも、「たぶんこうだろう」と思い込みで動いてしまって、あとからズレに気づくことってありますよね。自分では冷静なつもりなのに、先入観が静かに入り込んで、判断を濁らせるあの感じ。私もよくやらかしてしまいます。 松本清張の『点と線』を読むと、その“思い込みのこわさ”がじわっと効いてきます。登場人物たちは、目の前にある事実をつないでいるつもりなのに、実際は「ただ点を勝手に線にしていただけ」だったりする。作中の刑事が語る「慢性になった常識が盲点をつくる」という一文は、ミステリーの枠を超えて、自分の普段の判断にもそのまま刺さる感覚がありました。仕事で人を評価するときや、相手の意図を推し量るときに、どれだけ“知っているつもり”で動いていたかを思い返してしまいます。 清張の描く世界は派手ではありませんが、人物の“自信”や“作為”がどんなふうに周囲の空気を変えるか、その微妙な揺れが細かく描かれていて、読みながら「ああ、こういう人いるよな」と妙に実感が湧くんですよね。だからこそ、ミステリーとして楽しみつつ、自分の観察の癖にも気づける一冊になっています。 思考のクセを一度立ち止まって見直したい人に、とくに刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

松本 清張の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ミステリ好きなら名前を知らぬ人がない名作です。舞台は昭和三十年代。福岡市香椎の岩だらけの海岸で寄り添う死体が見つかったのは、汚職事件渦中にある某省課長補佐と料亭の女中。青酸カリ入りのジュース瓶がのこされ、警察ではありふれた心中事件と考えた。しかし、何かがおかしい──と福岡の老警官と東京のヒラ刑事は疑問を抱く。うたがわしい政商は事件当時、鉄道で北海道旅行中。そのアリバイは鉄壁だった──時刻表トリックの古典にして、今も瑞々しい傑作ミステリ。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要