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日本の黒い霧(上) (文春文庫)

日本の黒い霧(上) (文春文庫)

松本 清張

文藝春秋 / 1974-07-25

累計読者数5
平均ハイライト数 7件/人
推定読了時間 約3時間58分
star総合評価 52/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 56%

この本について

仕事でも日常でも、表に出てこない「背景の力学」が気になる時ってありませんか。誰が何を握っているのか、どこで話がねじ曲がるのか、はっきりしないままモヤモヤだけが残るあの感じです。自分の判断にも自信が持てなくなって、なんとなく流されている気がする時があります。 『日本の黒い霧(上)』は、そんな曖昧さに揺さぶられている時に読むと、視界がひらけるような感覚があります。抜粋にもあるように、爆発物の調合法が流通していた話や、政治資金、機密保護の立案、さらに個人の素行が世論や権力構造に影響していく描写など、いろんな断片が次々に出てきます。最初は雑音に思える情報が、積み重ねるうちに「ああ、こうやって事実が歪んだり、隠されたりするのか」と腑に落ちてくる。自分が見ている世界も、似た構造の上に成り立っているのかもしれないと気づかされます。 もう一つ効くのは、調査に関わる人々の姿勢です。資料を焼き捨てたかもしれない話や、圧力を受けながら調べ続ける研究者の姿は、正解のない状況でも手を動かし続けるしかない現実を思わせます。完璧な答えを探すより、目の前の違和感を丁寧に追いかけるほうが前に進める、そんな実感が残ります。 歴史の闇を知りたいというより、「物事の裏側にある力の動きが気になってしまう人」に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

戦争に敗れ、アメリカ軍の占領下、日本国内では奇怪な事件が連発した。国鉄総裁が轢死体で発見された「下山事件」、民間飛行機「もく星」号の墜落後の隠蔽工作、昭電・造船汚職の二大疑獄事件、現職警部が札幌路上で射殺された「白鳥事件」、衝撃では「ゾルゲ事件」に劣らない「ラストヴォロフ事件」……こうした事件の捜査は、占領軍と日本側の権力筋の強権によって妨害された。多くの資料と小説家ならではの考察で真相解明しようとした金字塔的ノンフィクション。
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