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ウクライナ戦争 (ちくま新書)

ウクライナ戦争 (ちくま新書)

小泉悠

文藝春秋 / 20230920

累計読者数17
平均ハイライト数 7.1件/人
推定読了時間 約2時間18分
star総合評価 57/100
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この本について

国際ニュースを追っていると、「結局この戦争は何が理由で起きたのか」「報道のどこまでを信じていいのか」といった曖昧な不安がずっと残ったままになります。情報量は多いのに、自分の中で一本の線にならない感じです。僕も同じで、気づくと断片だけをつまんでは余計に混乱していました。 小泉悠さんの『ウクライナ戦争』は、そのモヤモヤを一気に解消するというより、まず「何が分かっていて、何が分からないのか」を正直に示してくれます。著者自身がバイアスを完全には排除できないと認めたうえで、日本という立場からどう見るべきかを淡々と描く姿勢が、逆に腰を据えて読める理由になっていました。ロシアがどんな論理で行動しているのか、米国はどこまで意図的に情報を流していたのか、そして戦争そのものの性質が今どう変わっているのか。ニュースでは流れない背景が線としてつながっていく感覚があります。 特に印象に残ったのは、戦場のテクノロジー以前に「国民」という存在がどう戦争を形づくるか、という視点でした。結局のところ国家と人々の関係が変わると、戦争の規模も質も変わってしまう。その構造を理解すると、ウクライナだけでなく台湾や日本の安全保障まで、自分ごととして考えざるを得なくなります。 「国際情勢の話を感情ではなく構造で理解したい人」にはしっくり来る一冊だと思います。僕自身、曖昧な不安が少し現実の形を持ったのは、この本に助けられた部分が大きいです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ウクライナ戦争から500日が過ぎ、いよいよウクライナの反転攻勢が始まった。しかしロシア、ウクライナ双方が苦戦を強いられ、膠着する戦線。戦争の終わりは見えず、2024年のロシア大統領選を見据えると、もはや4年目への突入が現実となりつつあるという。この「終わらない戦争」、そして世界秩序の行方は――。『ウクライナ戦争の200日』(文春新書)、『ウクライナ戦争』(ちくま新書)に続くロシア・ウクライナ戦争の著者最新分析。『ウクライナ戦争の200日』でも一つの核をなした高橋杉雄さんとの戦況分析を中心に、本戦争がもたらした日本人の戦争観や安全保障観の変化、終わらない戦争の終わらせ方などを語る。

目次

Ⅰ:ウクライナ戦争を終わらせることはできるのか ×千々和泰明 Ⅱ:プーチンと習近平の急所はどこにあるのか? ×熊倉潤 Ⅲ:ウクライナ戦争「超精密解説」     ×高橋杉雄 Ⅳ:逆襲のウクライナ ×高橋杉雄 Ⅴ:戦線は動くのか      ×高橋杉雄 Ⅵ:戦争の四年目が見えてきた ×高橋杉雄
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