
なぜアジはフライでとんかつはカツか?: カツレツ/とんかつ、フライ、コロッケ 揚げ物洋食の近代史
近代食文化研究会
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この本について
とんかつとかアジフライって、日常的に食べているのに「なんで名前がこうなってるんだっけ?」と考えると、一気に説明できなくてモヤッとすることがあります。自分もそのタイプで、料理の由来をざっくり知っているつもりが、実は思い込みでつながっていただけだったりします。 この本は、その曖昧さを容赦なくほどく一冊でした。たとえば、パン粉揚げという調理法が日本に入ってきたとき、英語の意味をそのまま受け取れず「和製英語」を工夫して作らざるを得なかったこと。あるいは、cutlet と fry の命名規則が実は形や食材によってゆるく揺れ動いていて、日本人がそこに独自の整理を加えたこと。そして何より、煉瓦亭の「発明話」が歴史的事実というより店の語りの積み重ねだった、という指摘。こういう部分が刺さって、日常の料理が急に立体的に見えてきます。 知識を増やすというより、「自分の思い込みってどこから来てるんだろう」と振り返るきっかけになる本です。料理の話が好きな人はもちろんですが、物事の“由来”に引っかかるタイプの人に特に合うと思います。
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