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ウクライナ戦争の200日 (文春新書)

ウクライナ戦争の200日 (文春新書)

小泉 悠

文藝春秋 / 2022-09-20

累計読者数8
平均ハイライト数 9.9件/人
推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 55/100
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この本について

国際ニュースを追っていると、「技術は進歩しているはずなのに、人間は全然変わっていない気がする」とか、「安全保障の議論って結局どこを見るべきなんだろう」といったモヤモヤが残りませんか。自分もニュースを読むほど分からなくなる瞬間があって、この本を手に取ったのはまさにそのタイミングでした。 小泉悠さんの語り口は、専門家なのに妙に生活感があるというか、戦争を抽象的なパワーゲームだけで語らず、普通の人の暮らしがどう変形してしまうのかまで踏み込んでくれます。読んでいて刺さったのは、人間の欲望や恐怖が結局は戦争を動かしているという視点でした。ドローン映像の向こう側に“操縦している誰かの顔”を感じる話や、国が巨大すぎることで統治が歪むというロシアの構造的な弱さなど、遠い世界の出来事に見えて、妙に人間くさい現実が透けて見えるんですよね。 もう一つ、自分の考えを揺さぶられたのは「大文字の安全保障」と「小文字の安全保障」の対比でした。国益や抑止力の議論ばかりしていると、そこで暮らす人々の生活が置き去りになる。でも、その小さな生活の積み重ねがないと、国全体の安全保障の土台も揺らぐという指摘は、自分がニュースを読み流していた部分を突かれた感じがあります。 派手な主張をする本ではないけれど、世界の動きを「人間の視点」でつかみ直したい人にはすごく刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

今回の戦争によって、米国一極のもとに世界が安定しているのではなく、複数の大国がそれぞれ異なる世界観を掲げて「競争的に共存する」世界に変化した——。 ロシアのウクライナ侵攻は、ポスト冷戦時代の終焉を告げる歴史的な転換点となった。 「理解できない世界秩序への反逆」の続発を予感させる今後の世紀を、複雑な世界を私たちはどう生きるのか。 戦争が日常化する今、思考停止に陥らないために。 気鋭のロシア軍事・安全保障専門家が、評論家、作家、映画監督らと「ウクライナ戦争200日」を多角的に見つめ直す待望の対談集。
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