ヨムナビ
「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略 (東京堂出版)

「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略 (東京堂出版)

小泉 悠

東京堂出版 / 2019-07-10

累計読者数13
平均ハイライト数 27.2件/人
推定読了時間 約5時間49分
star総合評価 71/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 45%

この本について

国際ニュースを追っていると、ロシアの行動原理がよく分からないまま議論だけが流れていく感じがありませんか。自分もずっと「主権ってそんなに都合よく扱えるものなのか」「勢力圏って今の時代にまだ通用するのか」とモヤモヤしていました。この本は、その混乱の正体を言語化してくれた一冊でした。 読んでみて一番効いたのは、ロシアが語る「主権」が私たちの理解する主権とは別物だという点です。抽象的な普遍概念ではなく、大国だけがしっかり持てる力であり、周辺国の主権は前提として限定される。こうした前提を共有していないと、ニュースのたびに「なぜ?」が積み重なるばかりでしたが、彼らの秩序観を一度軸に置くと、一連の行動が「一貫しているように見える」瞬間が出てきます。 もう一つ印象的だったのは、国境よりもエスニックなつながりを重視する発想です。誰を「自国民」と見なすかが政治的介入の根拠に変わり、結果として領域とアイデンティティのズレが紛争を生む。北方領土でさえ、時差という形で「政治が作る距離」があるという描写にもハッとしました。 表向きの外交姿勢やスローガンではなく、「ロシアは世界をどう見ているのか」を具体的に把握したい人に刺さると思います。専門書寄りですが、ここを理解しておくと国際ニュースで迷子になる回数は確実に減りました。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

小泉 悠の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ウクライナ、中東、北方四島、そして北極へ。東西南北に張り巡らされるロシアの新勢力圏。露わになるロシアの軍事的野望の向かう先は?混迷する世界秩序を理解するための必読書!

目次

「ロシア」とはどこまでか 「主権」と「勢力圏」 「占領」の風景 ロシアの「勢力圏」とウクライナ危機 砂漠の赤い星 北方領土をめぐる日米中露の四角形 新たな地政的正面北極
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要