
初版 金枝篇 上 (ちくま学芸文庫)
J.G.フレイザー、吉川信
累計読者数3
平均ハイライト数 21.3件/人
推定読了時間 約11時間10分
star総合評価 52/100
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この本について
仕事でも生活でも、「自分が何を信じて動いているのか分からなくなる瞬間」がときどきあります。目に見えない前提に縛られている気がするけれど、うまく言語化できないまま日々が流れていく…そんなときに「金枝篇」を読むと、妙に足元が静かになります。自分の中のルールや恐れが、どこから来たのかをたどるような読書になるんです。 読者の方が保存していた部分を見ていると、「魂は弱く、だからこそ守ろうとする」「力が衰える前に神を殺して次に移す」「王を隔離し、危険から遠ざける」といった、人類の“行動の根っこ”を探る視点に刺さったのではと思います。フレイザーは古代人の論理を突飛なものとして扱わず、その社会なりの必然として丁寧に追います。これが意外と、現代の行動にもそのまま重なるんですよね。例えば、組織で「象徴的な役職」を守るために現場から隔離してしまうとか、力ある人の衰えを直視できず次の担い手に移そうと焦るとか。読むほどに、古代のタブーが自分の生活の中にも影を落としているのが見えてきます。 この本は別に人生を変えるタイプではないですが、目に見えない“前提”を一段引いて観察したい人にはじわっと効きます。日々の判断がなぜそうなるのか、自分の中の古い回路を確かめたい人に向いている本です。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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出版社による紹介
「肘掛椅子の人類学」と断じ去るのは早計だ。ただならぬ博引旁証に怖じる必要もない。典型的な「世紀の書」、「本から出来上がった本」として、あるいはD・H・ロレンス、コンラッド、そして『地獄の黙示録』に霊感を与えた書物として本書を再読することには、今なお充分なアクチュアリティがあろう。ここには、呪術・タブー・供犠・穀霊・植物神・神聖王・王殺し・スケープゴートといった、人類学の基本的な概念に関する世界中の事例が満載されているだけでなく、資料の操作にまつわるバイアスをも含めて、ヨーロッパ人の世界解釈が明瞭に看取できるのだから。巧みなプロットを隠し持った長大な物語の森に、ようこそ。
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