
生きるよすがとしての神話 (角川ソフィア文庫)
ジョーゼフ・キャンベル、飛田 茂雄、古川 奈々子、武舎 るみ
KADOKAWA / 2016-11
累計読者数3
平均ハイライト数 17.3件/人
star総合評価 62/100
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この本について
日々の判断に疲れたとき、自分の考えがどこから来ているのか分からなくなることがあります。周りの価値観に合わせているだけなのか、それとも自分で選び取っているのか。その感覚が曖昧になると、何を基準に生きればいいのか見失いやすいですよね。僕も同じように迷ったとき、神話なんて遠い世界の話だと思いながら読み始めたのがこの本でした。 読んでみて驚いたのは、神話が「古い物語」ではなく、むしろ人間の内面から立ち上がってくる共通の構造だ、と示されていたことです。火や大地、死や再生といったイメージが、文化が違ってもほぼ同じ形で現れるのは、外の世界の説明ではなく、私たちの心の奥の何かを反映しているから。その視点に触れると、自分の反応や不安が単なる個人的な揺らぎではなく、人間としてごく自然なものに見えてきます。 もうひとつ刺さったのは、成人儀式の話です。依存から責任へ移るプロセスを、どの社会も儀式で後押ししてきたという指摘は、現代の僕らが「自立しよう」と頭では思っても足踏みしてしまう理由を説明してくれました。環境が変わっただけで、人間の内側の仕組みはそんなに変わらないんだな、と腑に落ちます。 神話を信じる必要はないけれど、生き方の奥にあるパターンを知りたい人にはじんわり効く本だと思います。自分の迷いを少し俯瞰したいときに手元にあると助かる一冊です。
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出版社による紹介
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