
ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」
豊島 晋作
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この本について
国際ニュースを見るたび、結局どの国も好き勝手に動いていて、自分たち日本はどこに立っているのかよく分からなくなることがあります。戦争が遠い世界の話ではなく、じわじわ生活の延長線にあるような不安だけが残る、あの感じです。 この本は、その曖昧な不安に輪郭を与えてくれました。たとえば、なぜ日本の周囲には三つの独裁国家がそろっているのか、そして彼らがウクライナ戦争から何を学んでいるのか。世界中がロシアを批判しているようで、実は人口で見ると半数近くが賛同していないという事実。こういう「知っているようで知らなかった前提」を丁寧に積み上げてくれるので、漠然とした恐怖から少し距離が置けます。 もう一つ印象に残ったのは、戦争が単純な理由で起こるわけではなく、歴史や積み重なった判断の結果として起こるという視点です。だからこそ、日本も無意識のまま構えるのではなく、どこにリスクがあり、どこに余白があるのかを、自分の頭で考える必要があるんだと実感しました。戦争を賛美する話ではまったくなく、むしろ「避けるために現実を見る」という姿勢の本です。 国際情勢に不安はあるけれど、感情論や煽りではなく、落ち着いて状況を理解したい人に刺さる一冊だと思います。
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