
戦争にチャンスを与えよ (文春新書)
エドワード・ルトワック and 奥山真司
文藝春秋 / 2017-04-20
累計読者数10
平均ハイライト数 38.1件/人
推定読了時間 約2時間11分
star総合評価 77/100
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この本について
最近、国際ニュースを見るたびに「何が起きてるのか分かったような分からないような…」というモヤモヤを抱える人、多い気がします。平和が大事なのは前提として、それでも現実の動きが腑に落ちない。善悪の話だけでは説明しきれないものがあるんじゃないか、という違和感です。僕自身もずっとその感覚を持っていて、判断の軸みたいなものを探していました。 『戦争にチャンスを与えよ』は、そのあたりの霧を少し晴らしてくれます。ここに書かれているのは「好戦的になれ」という話ではなくて、戦争や紛争の背後にある“戦略のロジック”をどう理解するか、という視点です。たとえば外部が善意で介入すると、決着がつかずに逆に平和が遠のくケースがあるとか、領土や安全保障で曖昧さを残すと相手の行動を誘発してしまうとか、普段のニュースだけでは見えてこない仕組みが整理されていきます。そして一番刺さったのは、訓練や演習の話のように、「現場で何が“できる状態”なのか」を淡々と積み上げて考える姿勢でした。 国際情勢に詳しくなりたい、というよりは、「世界の動きに対して自分なりの判断を持ちたい人」に向く本だと思います。僕も読みながら、怖さや不安が少し現実と接続されて、ニュースの見え方が変わりました。
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出版社による紹介
国連・NGO・他国の介入が戦争を長引かせるのだ! ベストセラー『中国4.0』の著者、待望の最新作! 著者は古今東西の歴史に通じる一方で、実際の戦場も経験しており、各国の安全保障アドバイザーとして活躍しています。 そのルトワック氏はこう断言しています。良心や正義感、人道的配慮にもとづく国連、NGO、他国による中途半端な介入が、「戦争」を終わらせるのではなく、「戦争」を長引かせている、と。なにも戦争を奨励しているわけではありません。「本当の平和は、戦争の当事者自身が戦争を倦むほど、徹底的に戦った後でなければ訪れない」のです。 「難民支援が難民を永続化させる」「軍事力ではなく同盟関係がすべてを制す」など、見誤りがちな「戦争」と「平和」の見方を正してくれます。 また、「平和のためにこそ尖閣に武装人員を常駐させろ」「日本の「あいまいさ」が中国の誤解を生む」「北朝鮮の核・ミサイル能力を侮るな」「日本が国連常任理事国になる秘策」といった日本への具体的な提言も満載。 【目次】 日本の読者へ——日本の新たな独立状態と平和 1 自己解題「戦争にチャンスを与えよ」 2 論文「戦争にチャンスを与えよ」 3 尖閣に武装人員を常駐させろ——中国論 4 対中包囲網のつくり方——東アジア論 5 平和が戦争につながる——北朝鮮論 6 パラドキシカル・ロジックとは何か——戦略論 7 「同盟」がすべてを制す——戦国武将論 8 戦争から見たヨーロッパ——「戦士の文化」の喪失と人口減少 9 もしも私が米国大統領顧問だったら——ビザンティン帝国の戦略論 10 日本が国連常任理事国になる方法 <訳者解説>
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