
ルトワックの日本改造論
エドワード・ルトワック and 奥山真司
飛鳥新社 / 2019-12-12
この本について
最近、国際ニュースを見るたびに「本当のところ何が起きてるのか」「日本はどこまで本気で考えているのか」とモヤモヤすることが多いんですよね。専門家の意見を追っても、どうしても断片的で、全体像がつかみにくい。その感覚、かなり長く引きずっていました。 『ルトワックの日本改造論』は、その曖昧さを少し整理してくれた一冊でした。読んでいて強く感じたのは、世界の動きって意外なほど「現実的で、泥臭い利害」で成り立っているということです。例えば、韓国の歴史認識の裏側にある心理的な傷や、エルドアンが選挙のために戦争を選んだ話、中国の人工島が実は軍事的に無価値だという指摘など、一見センシティブなテーマも淡々と「現場の論理」で説明していきます。また、日本がどこで判断を誤りやすいのか、どんな準備をしておくべきかを、国防費やODA、外交術といった具体的な話に落とし込んで語ってくれるので、単なる批評に終わらないのがありがたいところでした。 世界情勢をどう読み解けばいいのか、自分の頭で考える材料がほしい人には特に刺さると思います。僕自身、ニュースを見る時の視点が少し変わりましたし、「日本は何に弱いのか」を感情ではなく構造で理解できるようになった気がします。抽象論より、現場の事情や具体的な判断ミスを知りたいタイプには相性のいい本だと思います。
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