
超圧縮 地球生物全史
ヘンリー・ジー and 竹内 薫
ダイヤモンド社 / 2022-08-31
この本について
最近、自分の感情や体調の揺れがどこから来ているのか分からなくなることがあって、つい「自分の問題」だけで片づけてしまいがちです。でも、この本を読んでいると、いま感じている混乱も、数億年分の積み重ねのほんの一部なんだな…と、少し肩の力が抜けました。 読者の方が保存していた抜粋を見る限り、刺さっているのは「人間の特異さ」と「その裏にある長い歴史」なんですよね。更年期が進化の産物であるとか、暴力性とやさしさが同居しているとか、私たちの体や行動が“たまたまそうなった”のではなく、膨大なトライ&エラーの結果として今ある、という視点。個人的には、このスケール感が、日常の悩みを相対化してくれるところが大きかったです。 この本が効くのは、まず「自分という存在の成り立ち」を俯瞰できること。たとえば食べすぎのクセや疲れやすさも、かつて「次の食事まで生き延びる」ための戦略だったと知ると、自分への見方が少し変わります。さらに、人類が他の霊長類や鳥類とどんな点でつながっているのかを知ることで、人間を特別視しすぎない感覚も育ちます。そして最後に、人類の未来まで視野に入れることで、いまの行動をどう整えるかのヒントが生まれてきます。 自分を「今この瞬間だけの存在」として見て苦しくなりがちな人に刺さると思います。私たちの小さな悩みを薄めるためではなく、より誠実に向き合うために読める一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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