
ヒトの進化七〇〇万年史 (ちくま新書)
河合信和
筑摩書房 / 2010-12
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約5時間36分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
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この本について
最近、自分の立ち位置がよく分からなくなることがありませんか。仕事で迷ったり、人間関係で行き詰まったりすると、「そもそも人間って何なんだろう」とか、「こんなに悩む生き物って他にいるのか」と、ちょっと視点を外に逃したくなる瞬間があると思います。僕もときどきそんな気分になります。 『ヒトの進化七〇〇万年史』を読むと、そのモヤモヤが少しだけ違う形に見えてきます。抜粋にもありますが、人類がここまで来たのは“当たり前”ではなく、たまたま重なった偶然と選択の積み重ねです。今の自分の悩みも、七〇〇万年という長い流れの中に置くと、妙に肩の力が抜けるんですよね。さらに、六八億人もいるという事実を前にすると、「自分はその中の一人にすぎない」という冷静さと、「それでも今を生きている」という小さな誇りが同時に湧いてきます。 この本が効くのは、悩みを“縮める”のではなく、“外側に広げる”ところです。初期人類の足跡を追いながら、偶然に左右されながらも生き抜いた姿を知ると、今の迷いもどこかで自然に位置づいていく感覚があります。過度に勇気づけられるわけではないですが、静かに視点がズレて、呼吸がしやすくなる感じです。 自分の小さな悩みがどうにも重く感じる人に、そっと効いてくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
二一世紀に入って、先史人類学をめぐる状況は大きく変わった。新たな発見が相次ぎ、人類の起源が従来の説より大きく遡る七〇〇万年前となるとともに、その進化の道筋にも大きな見方の変更が迫られている。人類は単線的な進化をたどってきたのではなく、複数の人類種が複線的に生まれては消え、現生人類はそのうち生き残った一つでしかないとわかってきたのだ。最新の学説や調査状況を紹介しつつ、現在も書き換えられつつある人類史の基本的な内容をわかりやすく説き明かす。
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