
定量分析の教科書―ビジネス数字力養成講座
グロービス and 鈴木 健一
東洋経済新報社 / 2016-12-16
この本について
数字を見るたびに「合ってる気はするけど、自信がない」という感覚、けっこう共通なんじゃないでしょうか。目に入った問題に飛びついてしまったり、比較の基準が曖昧だったり、説明しようとすると途端に言葉が詰まったり。僕もずっとそのあたりがボトルネックで、数字を扱う仕事なのに数字が思考の邪魔をしてくる、みたいな日が多かったです。 この本が助かったのは、「分析=仮説思考×比較」という当たり前のようで抜けがちな視点を、実際の行動レベルまで落としてくれたところでした。例えば、What‐Where‐Why‐Howを使って問題を整理するときも、最初の三つは比較なしには定義できないとか、目立つ問題ほど重要とは限らないから、最終結果に与えるインパクトで優先を決めるべきだとか。さらに、数字だけを追っても意味はなく、「数字なき物語も、物語なき数字も意味はない」という姿勢が一貫していて、分析を“賢く見せる作業”から“意味を抽出する作業”に切り替えられる感じがあります。 個人的には、情報が揃っていなくても仮説から必要なデータを想像していくプロセスが特に刺さりました。判断を先延ばしにしないための「知識×想像力」の使い方が、仕事のスピードと精度の両方に効いてきます。 数字を見るたびに手が止まる人、あるいは「分析って結局どう進めるのが正しいの?」と迷い続けている人には、ちょうどいい一冊だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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