
「それ、根拠あるの?」と言わせないデータ・統計分析ができる本
柏木吉基
日本実業出版社 / 2013-05-20
この本について
仕事で数字を扱っていると、「結局この分析って何を示したかったんだっけ…」と、自分でもよくわからなくなる瞬間があります。報告書を作ったはずが、ただの状況説明で終わってしまい、上司に「で、どうしたいの?」と返されて固まる、あの感じです。僕もよくやらかします。 この本が刺さるのは、まさにその“もやっとゾーン”を抜けたいときでした。抜粋にもありますが、著者はひたすら「仮説を持つこと」「逆算して必要なデータを拾うこと」を具体的なシーンで見せてくれます。回帰式の使い方やR-2乗値の読み方も出てきますが、単に計算できるようになるというより、「自分はいま何を示せていて、何が欠けているのか」を整理できるようになるところが一番効きました。計画として成立させるには、リスクを示すだけでなく「だからこうする」と言い切る必要がある、という説明も現場の痛点にすごく近いと思います。 読み進めると、分析って“深掘りすればいいわけじゃない”ことが腑に落ちてきます。月次で見えないものを週次で拾う話や、軸を意識してデータを集める工夫など、明日からの仕事でそのまま試せる小さな視点の転換が多いんですよね。統計というより、判断のための思考の整え方に近い感覚です。 数字を見るたびに自信が揺らぐ人や、報告が状況説明で終わりがちな人には特に刺さるはずです。僕と同じように「分析の出口」を見失いがちなタイプには、かなり心強い本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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