
リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
エリック リース, 井口 耕二, and 伊藤 穣一(MITメディアラボ所長) (解説)
日経BPマーケティング / 2012-04
この本について
新しいサービスを作るとき、「とりあえず作ってみないと分からないよな…」と自分に言い聞かせながら、実はどこまで走ればいいのか不安になることがあります。頑張って作った機能が誰にも必要とされなかったときの虚無感も、何度か味わってきました。この本の抜粋を見ていると、そんな行き場のない迷いに刺さった人が多いんだろうなと感じます。 特に「スタートアップは大きな実験だ」という視点は、自分の考え方をかなり楽にしてくれました。作れるかどうかではなく、どの仮説をどう確かめるかに意識を向ける。ザッポスのように最小限の仕組みで顧客とのやりとりまで含めて検証する、あるいは動画一本でリスクを減らす、そういう“現実的な一歩”の積み重ねが描かれていて、読んでいて妙に肩の力が抜けました。 そしてもうひとつ刺さったのは、アーリーアダプターへの実験や、数字が良くても「それが何を意味するのか分からない」状況が頻繁に出てくる点です。自分もよく、ヒットしたのか偶然なのか判断できずに立ち止まるのですが、この本はその曖昧さも前提にしたうえで、次にどう動けばいいのかを示してくれます。 アイデアがあるのに歩き方が分からない人、あるいは手を動かしているのに成果の判断軸が見えない人に、とくに刺さると思います。
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