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ハンニバル戦記──ローマ人の物語[電子版]II

ハンニバル戦記──ローマ人の物語[電子版]II

塩野 七生

新潮社 / 1993-08-10

累計読者数19
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約7時間13分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%

この本について

仕事でも私生活でも、誰かの失敗に対して「結局、どこまで責任を問うべきなんだろう」と迷う瞬間があります。強く問いすぎれば組織は荒れるし、曖昧にすれば前に進まない。そんなモヤモヤを抱えているときに、この『ハンニバル戦記』のローマ人の姿勢がやけに落ち着いて入ってきました。 ローマは敗将を罰しない、という話は有名ですが、読み進めると、そこには“感情をいったん横に置いて国の持続を優先する”という、現代にも通じる視点がありました。責任追及よりも、次に戦うための体制づくりを優先する。その結果、かつて捕虜になった将軍が数年後にふつうに復帰している。自分ならできるだろうか、と考えながら読みました。また、成功体験が人を頑固にする、という指摘も思い当たる節が多く、判断が鈍る瞬間の理由がすっと腹に落ちます。 さらに、この本が面白いのは、歴史のプロセスそのものを「愉しんでいい」と著者がはっきり言ってくれるところです。壮大な戦記なのに、登場人物の迷いや嫉妬や計算高さまで人間くさく描かれていて、遠い時代の話なのに、不思議と自分の職場や人間関係と地続きに感じられます。 組織の空気に悩んでいる人、責任や判断に迷いがちな人には静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

紀元前3世紀後半、イタリア半島統一をなしとげ、興隆の途についたローマ人が初めて大きな危機に直面した。北アフリカの強国カルタゴとの直接対決。象を伴ってアルプスを越えた規格外の名将ハンニバルと、ローマの全権を託された若き執政官スキピオ。地中海の覇権を賭けたポエニ戦争はいかなる結末を迎えたのか――。 ※当電子版は単行本第II巻(新潮文庫第3、4、5巻)と同じ内容です。
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