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名著の話 僕とカフカのひきこもり (角川学芸出版単行本)

名著の話 僕とカフカのひきこもり (角川学芸出版単行本)

伊集院 光

KADOKAWA / 2022-02-16

累計読者数6
平均ハイライト数 8.8件/人
推定読了時間 約2時間16分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 59%

この本について

最近、「みんなと同じ悩みを抱えていれば安心だけど、いったん自分だけの問題に入った瞬間、急に心細くなる」という話をよく聞きます。年齢に関係なく、ある日ふっと“人生の後半に入ってしまった気がする”あの感じ。正解を探そうとすると苦しくなるし、かといって自分の考えに自信が持てるわけでもない。僕自身もそこで右往左往してきました。 伊集院光さんの『名著の話 僕とカフカのひきこもり』は、その“右往左往している最中の人”に寄り添うような本でした。深いところに触れている内容なのに、どこか生活の延長線上で語られている感じがあって、読みながら「自分だけじゃないんだな」と何度も息がゆるむ。たとえば、亡くした人が自分の中に“新しく生まれる”ように感じる話や、文学が他者とのつながりをそっと回復させる話は、言葉にしづらい経験を代わりに扱ってくれるようでした。また、「生きがいは誰かと同じ形にはならない」という視点も、比較の癖が強い人ほど心が軽くなるはずです。 無知をさらけ出しても対話が成立する場の尊さや、「みんなと同じ前半」から「自分だけの後半」に切り替わる瞬間の戸惑いが、そのままの温度で語られています。答えを押しつけられる感じがなく、むしろ“迷ったまま読んでいい”と背中を押してくれるような本です。 自分の悩みがうまく言葉にならない人、あるいは誰かの孤独を勝手に理解した気になりたくない人に、静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

NHK「100分de名著」で出会った約100冊より、伊集院光が、心に刺さった3冊を厳選。名著をよく知る3人と再会し、時間無制限で新たに徹底トークを繰り広げる、100分de語りきれない名著対談! ■川島隆(京都大学准教授)と語る、カフカ『変身』 ──“虫体質な僕ら”の観察日記 ■石井正己(東京学芸大学教授)と語る、柳田国男『遠野物語』 ──おもしろかなしい、くさしょっぱい話たち ■若松英輔(批評家、随筆家)と語る、神谷美恵子『生きがいについて』 ──人生の締め切りを感じたとき出会う本
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