
海辺のカフカ(下)(新潮文庫)
村上春樹
平凡社 / 2006-05-10
累計読者数8
平均ハイライト数 7.3件/人
推定読了時間 約5時間40分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 27%
この本について
最近、人と話していても「結局、自分は何を選びたいのか」がぼんやりしてしまうことが増えました。自由に動けるはずなのに、なぜかその自由が重く感じたり、選択肢が多いほど不安になったり。頭では整理しようとするのに、気持ちはまったく追いつかないあの感じです。 『海辺のカフカ(下)』を読み返していると、そんな混乱の正体をやさしく突いてくる言葉が多いんですよね。「人はじつは不自由の方が落ち着く」「外から来る力に耐える強さがほしい」「思い出はあたためるものでもあり、痛ませるものでもある」。どれも断言ではなく、ただそこにある“感覚”として置かれているのが救いで、読んでいると自分の中の迷いの形がすこし輪郭を持ちます。説明しすぎない世界だからこそ、こちら側の気持ちが勝手に反射するんだと思います。 自由とは何かとか、強さとは何かとか、普段は言葉にしづらいテーマが続くのに、不思議と生活の細部に持ち帰れるんですよね。誰かに理解されない理不尽に遭った日の帰り道とか、つい自分を責めてしまうときとか、そういう場面でふっと思い出せる一節ばかりでした。 自分の揺れや迷いを「無かったことにしないで進みたい人」に、とくに刺さる一冊です。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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出版社による紹介
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本、アメリカ、中国等で大ヒットした『海辺のカフカ』。カフカ少年とナカタさんのパラレルな物語に”癒し”や”救い”を感じた人も少なくなかった。けれども、本当にそういった内容なのだろうか?丁寧なテクスト分析によって、隠された構造が浮かび上がる。暴力が前面に現れつつある「九・一一」後の世界に、記憶と言葉の大切さを訴える、渾身の村上春樹論。
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