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スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

村上春樹

講談社 / 2001-04-15

累計読者数15
平均ハイライト数 6.2件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 52/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 54%

この本について

仕事でも人生でも、自分の足で立たなきゃいけない場面が続くと、ふっと「どこに向かってるんだろう」と立ち止まってしまうことがあります。頭では分かっていても、気持ちが遅れてくる感じ。やる気も情熱も、あるときは遠くに旅に出てしまう。そんなモヤモヤにじわっと触れてくるのが『スプートニクの恋人』でした。 この作品は恋愛小説の形をしていながら、実際は「自分がどこにつながっているのか」を問い直す話に近いと思っています。登場人物たちが体験する、理解しようとしても理解しきれない距離感。思考と感情がズレたまま動く日常。それでも前に進むしかない時間の流れ。読者が保存していた箇所を見ていると、その曖昧さを抱えたまま生きる感覚にきっと救われているんだろうなと思いました。 特に効くのは、自分の経験でしか見えない世界があるという視点です。誰かの正しさじゃなく、自分が動いて得た“手触り”でしか前に進めないこと。もうひとつは、人とのつながりが永遠ではなくても、それが確かに自分を支える瞬間があるということ。無理に結論を出さなくていいのだと、静かに背中を押してくれます。 自分の迷いを“整理するんじゃなくて、いったん抱えてみたい人”に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「すみれがぼくにとってどれほど大事な、かけがえのない存在であったかということが、あらためて理解できた。すみれは彼女にしかできないやりかたで、ぼくをこの世につなぎ止めていたのだ」 「旅の連れ」という皮肉な名を持つ孤独な人工衛星のように、誰もが皆それぞれの軌道を描き続ける。 この広大な世界で、かわす言葉も結ぶ約束もなくすれ違い、別れ、そしてまたふとめぐりあうスプートニクの末裔たちの物語。
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