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女のいない男たち (文春文庫)

女のいない男たち (文春文庫)

村上春樹

文藝春秋 / 2014-04-20

累計読者数41
平均ハイライト数 15.9件/人
推定読了時間 約5時間42分
star総合評価 64/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 43%

この本について

人と関わるとき、自分の気持ちがどこにあるのかよくわからなくなる瞬間ってありませんか。相手の真意も、自分の本音も、霧みたいに掴めないまま日々が流れていく。知ろうとすると苦しくて、知らないままでいるのも不安で、その狭間で立ち止まってしまうようなときがあります。 『女のいない男たち』を読んで胸に残るのは、登場人物たちがその「曖昧さ」と真正面から向き合っていることでした。知ることは痛みを伴うけれど、それでも知らなければ前に進めないという姿勢。演技のように続けてしまう関係のしんどさ。そして、他人の心は覗き込めなくても、自分の心だけは丁寧に見つめていけるという静かな事実。読んでいるうちに、自分の中でも置き去りにしていた感情の位置が少しだけ輪郭を持ち始める感じがありました。 恋愛の話というより、人と人がどうやって距離を測り、自分という存在と折り合いをつけていくのかを描いた短編集です。特別な答えが提示されるわけではないけれど、霧の中に光がひと筋入るような感覚がある。曖昧さと共存するしかない人間関係の重さを、無理に軽くもしないし、大げさにも扱わない。その距離感がちょうどいいんです。 自分の感情の置き場がよくわからなくなったとき、人との距離を測り直したいとき、静かに効いてくる本だと思います。こんな人に刺さるのは、「他人よりも、自分の心のほうが読みにくい」と感じている人です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。

目次

石のまくらに クリーム チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ ウィズ・ザ・ビートルズ ヤクルト・スワローズ詩集 謝肉祭〈Carnaval〉 品川猿の告白 一人称単数
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