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こころ

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夏目 漱石

累計読者数8
平均ハイライト数 11.5件/人
推定読了時間 約9時間6分
star総合評価 53/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 34%

この本について

最近、誰かとの距離感が分からなくなることが多いです。踏み込みたい気持ちと、踏み込んだら壊れるかもしれない不安。その間でずっと揺れていて、自分でも何を求めて動いているのか分からなくなる時があります。たぶん、保存されていた抜粋に反応した人も、似たようなところで足が止まっているんじゃないかと思いました。 『こころ』を読み返すと、その迷いを丁寧に言葉にしてくれる部分がいくつもあります。たとえば、人に近づけない理由を「相手ではなく自分を軽蔑しているから」と語る先生の告白。これは、人間関係がうまくいかない時のあの説明しづらい詰まりを、ぎりぎりの言葉で触ってくれる感じがあります。また、恋や愛が「高い端」と「低い端」の間で揺れてしまう描写を読むと、自分の感情の混ざり方に無理に答えをつけなくてもいいんだと思えてきます。さらに、若さの孤独を「動いて何かにぶつかりたい」と描く場面は、ただ落ち着けない自分を責めてしまう時の呼吸をゆるめてくれました。 綺麗ごとではなく、人が他人に近づく時にどうしてこんなに不器用になるのか。その心の裏側を覗きたい人には、強く刺さると思います。僕自身も、他人との距離に疲れた夜に手を伸ばした一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

夏目漱石自身が人間の“こころ”をとらえたと自負し、読み手の“こころ”によって解釈が変容する日本文学の最高峰。
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