ヨムナビ
暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ

乙一

幻冬舎

累計読者数9
平均ハイライト数 4.3件/人
推定読了時間 約2時間18分
star総合評価 51/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 49%

この本について

人と関わったあと、家に帰ってから言葉を反芻して落ち込んだり、誰かの些細な優しさに救われてしまう自分がちょっと情けなく思えたり。距離をとって生きようとするほど、逆に他人の存在が気になってしまうことってありますよね。自分もそういうモヤモヤを長く抱えてきました。 『暗いところで待ち合わせ』は、そんな「他人と触れるのが怖いのに、完全に離れられない」感じに静かに寄り添ってくれました。たとえば、会話のあとに自己嫌悪でぐるぐるする描写がやけに生々しくて、読んでいるというより、自分の胸の内を言語化してもらったような気持ちになります。逆に、誰かがそっと台所を片づけてくれただけで心がほどけていくシーンは、他人の優しさって本当に“ちょっとしたこと”で十分なんだと気づかされました。さらに、「あこがれなければ傷つかない」という考えにしがみつく登場人物の姿は、守りに入りたくなる自分と重なって、目をそらしにくい部分でもありました。 大きなドラマより、関係が一歩だけ動く瞬間を丁寧にすくっていく物語なので、派手さはありません。でも、その“一歩”が生きづらさの中でどれだけ大きいかを、静かに教えてくれます。誰かと距離を取らないと楽になれないのに、完全な孤独には耐えられない。そんな揺れの中にいる人にはきっと刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

乙一の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。書き下ろし小説。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要