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高慢と偏見(上) (光文社古典新訳文庫)

高慢と偏見(上) (光文社古典新訳文庫)

オースティン and 小尾 芙佐

グーテンベルク21 / 2002-11-15

累計読者数4
平均ハイライト数 24.3件/人
推定読了時間 約3時間37分
star総合評価 60/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 24%

この本について

人間関係で、相手の言葉の裏を考えすぎたり、自分の判断に自信が持てなくなったりすることってありますよね。表面だけ見れば単純なのに、距離が近くなるほど感情や思い込みが入り混じって、正しく受け取れなくなるあの感じ。最近の私もまさにそこでつまずいていて、「距離感ってどう掴めばいいんだろう」と思っていました。 『高慢と偏見(上)』を読み返すと、登場人物たちがまったく同じところで迷っていて、妙に安心しました。たとえば、エリザベスが泥だらけで屋敷に歩いていく場面。あの「紅潮した顔」を見てダーシーがとまどう描写には、好意と疑念が同時に立ち上がるあの複雑さがそのまま出ています。また、誰かを誤解してしまう瞬間が続くのに、あとからその理由や温度がじわじわ明らかになっていく流れは、自分の偏見がどれだけ視界を狭めるかを静かに教えてくれます。さらに、ビングリーの素直さやジェインの慎ましさを通して、「善意は見えにくいけれど存在している」という当たり前のことを丁寧に思い出させてくれました。 相手の本心が分からなくて苦しくなるタイプの人、あるいは「自分の感じ方は正しいのかな」と立ち止まりやすい人には、特にしみると思います。恋愛小説の形をしているけれど、読んでいると人を見るときの目の位置が少しだけ変わる、そんな一冊でした。

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出版社による紹介

「イギリスの田舎に生まれたこの牧師の娘の小説の世界は、たしかに狭いもので、それは十八世紀後半の田舎紳士階級の世界である。しかしその小宇宙の中に、なんという緊張、なんという葛藤が行われていることか!」(レイモンほか)...冒頭のベネット氏夫妻の会話はすでに、この日常的な緊張をはらんでいる。皮肉の達人といわれるオースティンの代表作。
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