
ふたりの距離の概算 「古典部」シリーズ (角川文庫)
米澤 穂信
累計読者数3
平均ハイライト数 3.3件/人
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 50%
この本について
人と距離を取るのが下手だな、と感じる瞬間ってありますよね。踏みこみすぎても違うし、避けすぎても伝わらない。相手のことを知りたい気持ちと、自分を守りたい気持ちのあいだで、どこに立てばいいのか分からなくなる。僕もよくその沼に落ちます。 『ふたりの距離の概算』を読んでいると、その曖昧な揺れがそのまま物語になっているように感じました。抜粋の「正しく問うためには正しく理解しなくてはならない」という一文は、距離の悩みの核心に近い気がします。結局、人との関係って“問い方”を間違えると、どれだけ考えてもずれたままになるんですよね。そして、奉太郎が千反田のことを「知ってきた道のり」を淡々と振り返る場面は、関係が急に育つわけじゃなく、小さな出来事の積み重ねでしか進まないんだと実感させられます。 もうひとつ刺さったのは、「外面は菩薩、内心は夜叉」といった、人の表と裏のズレへのまなざし。誰でもそういう二面性を抱えているし、それを前提に相手を見るだけで距離の取り方が少し楽になります。 人とどう向き合えばいいのか迷ったときに、具体的な場面の積み重ねの中から考えるヒントをくれる物語です。表情の読みにくい誰かとの関係に疲れた人に、そっと届くと思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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