
愛がなんだ (角川文庫)
角田 光代
累計読者数15
平均ハイライト数 5.9件/人
star総合評価 53/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
人を好きになったとき、自分でもよくわからないくらい気持ちが偏ってしまうことってありませんか。仕事の優先順位も、人づきあいも、自尊心さえもぐしゃっと一回脇に置かれて、「あの人のことだけが気になる」というあの感じ。頭では冷静でいたいのに、身体だけ勝手に動くみたいなやつです。そういう自分を持て余しているとき、この作品はだいぶ心に近いところまで降りてきます。 読者が保存していた抜粋を見ていると、報われるかどうかより「好きでいることそのもの」に振り回されていく感覚に惹かれているように思います。期待を消そうとするのに消えないこととか、どうでもよかったはずの世界が急に二分されてしまうこととか、マイナスもまるごと好きになってしまった後の行き場のなさとか。恋愛というより、執着に近い気持ちを正面から扱っているところが、この本の強さだと思います。 無理に前向きにさせようとしたり、「こう振る舞えば幸せになれる」と押しつけたりはしてきません。ただ、自分でも説明できない感情に名前を与える代わりに、登場人物たちの行動や反応を通して「ああ、自分もこういうところあるかもしれない」と静かに思わせてくれる。誰かを好きになったときの不格好さを、否定せずにそのまま置いておけるようになる。そんな読み心地です。 「誰かに片思いしている自分がちょっと苦しい」という人には、とくに刺さると思います。
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開始終了
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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