
絶滅できない動物たち――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ
M・R・オコナー and 大下 英津子
累計読者数3
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star総合評価 41/100
start序盤集中型
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この本について
環境の話を聞くと、「絶滅が増えているって言うけど、実際どうなってるんだろう」とか、「人間が手を出すべき範囲ってどこまでなんだろう」といったモヤモヤが出てきませんか。数字はすごいし議論も多いのに、自分の中では整理しきれないまま流れていく感じがあると思います。僕もずっとその状態でした。 この本は、種を“救う/救わない”みたいな白黒の話ではなく、現場で起きている矛盾やジレンマを、具体的な動物の事例とともに描いています。例えば、絶滅率は上がっていると言われる一方で、鳥類や哺乳類はむしろ減少傾向にあるというデータが示されていたり、人間が保護のために介入すればするほど、その動物の「野生」が失われていく、という皮肉な構造も出てきます。また、交雑個体を保護するべきかどうかという議論など、専門家同士でも結論が割れる場面が多く、自然保護が“正しい答えのある領域”ではないことがよくわかります。 読み終えるころには、「何を守るべきか」を簡単に言い切れない理由が腑に落ちてきますし、数字だけで不安になるのではなく、自分なりの視点で考える土台が少しずつ整っていく感覚があります。自然保護に興味があるけど、単純な善悪の話には落とし込みたくない人に刺さる一冊だと思います。
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