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対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)

角田 光代

文藝春秋 / 2007-10-10

累計読者数16
平均ハイライト数 12.9件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 59/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 42%

この本について

人との距離感でいつも疲れてしまうときがあります。仲間外れがこわいとか、誰かの機嫌を読んで立ち回ってしまうとか、ひとりでいる勇気がなかなか持てないとか。大人になっても、こういう不安って意外と抜けませんよね。私自身、仕事でも日常でも「群れに合わせるための努力」にばかり気を取られて、気持ちがすり減ることがよくあります。 『対岸の彼女』を読むと、その摩耗の理由が言葉になる感覚があります。たとえば、ひとりでいることを恐れずにいられる “何か” の存在がどれだけ大事かとか、口に出して誰かに話すだけで出来事の重さが変わることとか、派閥に巻き込まれる日常のしんどさがどれほど人を弱らせるかとか。どれも大げさではなく、生活の中の小さな行動を少しだけ変えてくれる視点なんですよね。 とくに、誰かの問題まで背負い込んでしまうタイプや、つい我慢が癖になっている人には、静かに効くと思います。自分の足で選び直すことや、必要なときに頼ることって、こんなふうにしてやっとできるようになるのかもしれない、と読んでいて何度も思いました。 人間関係でずっと肩に力が入りっぱなしの人に、そっと寄り添ってくれる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。立場が違ってもわかりあえる、どこかにいける、と思っていたのに……結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、たったそれだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。女性の友情と亀裂、そしてその先を、切なくリアルに描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。
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