
生き抜くためのドストエフスキー入門―「五大長編」集中講義―(新潮文庫)
佐藤優
累計読者数11
平均ハイライト数 14.2件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
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この本について
ときどき、自分が信じている価値観や仕事での判断が「ほんとうに自分の言葉なのか?」と不安になることがあります。立場や制度に振り回されて、気づけば思考までどこかに寄せてしまっている感じ。そんなときに、ドストエフスキーの人生を軸に読み解くこの本が、少し違う風の通り道を作ってくれました。 彼は死刑宣告からの土壇場の恩赦で、生きることも死ぬことも国家に握られている現実を知り、そこからものの見方が一変していきます。読んでいると、「社会の力に圧されながら、それでも自分として考えるとはどういうことか」という問いが他人事じゃなくなるんです。また、資本主義の勃興期を生きた彼の作品に常に格差や歪みがある理由を知ると、現代のニュースに感じる違和感と不思議なつながりが見えてきます。さらに、作者自身の中に複数の声が同居していたという話も、悩み続ける自分を少し許せる感覚につながりました。 ドストエフスキーを神棚に上げる本ではなく、迷いながら生きる人間としての彼を知ることで、自分の考え方の位置をちょっとずらしてくれる一冊です。 「いまの社会の重さに押され気味だけど、思考を手放したくはない人」に刺さると思います。
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出版社による紹介
なぜドストエフスキーの作品は百五十年の時を越えて読まれ続けるのか? ソ連崩壊と冷戦終結、中国の台頭、そしてコロナ禍。時代が激しく変わり続ける今なお、ロシア文学最大の作家による長編には現代人が生き延びるための知恵が込められているからにほかならない。人は国家に抗えるのか、どうすれば自己実現できるのか。最高の水先案内人による超入門、ドストエフスキーを読む前に読む本。
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