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文學界 2024年1月号[雑誌]

文學界 2024年1月号[雑誌]

文學界編集部

累計読者数3
平均ハイライト数 17.7件/人
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%

この本について

どうにも整理しきれない気持ちを抱えるときがあります。社会の動きに圧倒されたり、誰かの行動に怒りきれなかったり、自分の孤独の扱い方が分からなかったり。正しさを言い切れないまま、でも何かが胸に残り続けるあの感じです。 文學界1月号を読んでいて思ったのは、この雑誌は「結論を用意してくれる本」ではなく、むしろ自分の中に眠っていた感情の輪郭をはっきりさせてくれる本だということでした。たとえば、社会は心を作り、その心がまた社会を形づくるという視点は、ニュースを見るだけでは得られない距離感をくれますし、ジャーナリズムの言葉では扱いきれない問題に触れる論考は、私たちが普段どこまで切り捨てて考えているかに気付かせてくれます。さらに、小説の中に出てくる「寂しさは毒だけど、寂しくなければ書けない」という感覚には、仕事や人間関係の中で、自分だけが抱えていると思っていた矛盾をそっと代弁されたような気分になりました。 きれいに答えを出したいより、「いまの自分の揺れ」をそのまま持ち込める読書がしたい人には特に刺さると思います。ここに収められた文章は、どれも小さな違和感や後ろめたさを否定せずに抱きとめてくれるので、読み終えたあと、自分の中のノイズを少しだけ丁寧に扱えるようになるはずです。

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