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文藝春秋2023年9月号[雑誌]

文藝春秋2023年9月号[雑誌]

藤原正彦、船橋洋一、塩野七生、西川美和、保坂正康、佐藤優、鹿島茂、清武英利、京極夏彦、内館牧子

累計読者数4
平均ハイライト数 11.8件/人
star総合評価 57/100
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この本について

日々生きていく中で、自分の感覚が社会の「当たり前」からズレている気がして、なんとなく居場所のなさを抱えることってありませんか。弱さや歪みを抱えたまま生きるとき、そのズレを言語化できずに飲み込んでしまう瞬間がどうしても出てきます。僕自身、そういう時期にこの文藝春秋の特集に出会いました。 この号は、障害や老い、戦争、文化の裏側など、ふだん社会がなかったことにしがちな現実が真正面から語られています。特に、紙の本を読むことさえ「特権」になりうるという視点や、生きるために身体が壊れていくプロセスを語る文章には、僕自身の思い込みを揺さぶられました。書くことの「聖なるもの」扱いへの違和感や、言葉を扱う側の責任についても、避けてきた問いを突きつけられる感覚があります。 一方で、社会や時代の空気がどう人を縛り、何も言えなくさせていくのかを語るパートは、今の私たちにも無関係ではないと思います。戦争や分断が「気づいたときには始まっている」という語りは、怖いけれど、どこか現実的でした。さらに、他者の背中を見つめながら自分の尊厳について考えるような描写は、日常の中で忘れがちな感覚を呼び戻してくれます。 自分の見えていない前提に気づきたい人や、社会の中に感じる微かな違和感の正体を確かめたい人に、とても静かに効いてくる号だと思います。

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