
かたちだけの愛 (中公文庫)
平野啓一郎
中央公論新社 / 2010-12
累計読者数3
平均ハイライト数 5.7件/人
推定読了時間 約8時間13分
star総合評価 50/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 50%
この本について
人間関係って、理由がはっきりしない不安が一番しんどいなとよく思います。相手の中に利己心が見えると落ち込むのに、逆に何も見えなさすぎても「本当に自分は愛されてるのか」と不安になる。頭では割り切れないのに、感情だけが先に揺れていく感じ、ありますよね。 『かたちだけの愛』を読むと、その揺れが少しだけ輪郭を持つ気がしました。例えば、潔癖さが人を嫉妬に寄せ、逆にどこか後ろめたさを抱える人の方が寛大になれる、という指摘。自分の感情を綺麗に整えようとして苦しくなっていた身としては、すごく腑に落ちました。また、愛が偶然性の中で立ち上がるもので、選んだ・選ばれたの優劣ではないという視点も、肩に力が入りすぎていた人間関係を少しゆるめてくれます。そして相手といる時の“自分”が好きになれるかどうかという描写は、恋愛だけじゃなく、誰と働き、誰と暮らすかを考える時にもずっと残る視点だと思います。 綺麗ごとでは説明しきれない感情の揺らぎを、そのままの質感で受け取りたい人に刺さる本です。自分の中にある曖昧さを、否定せずに扱いたい時にそっと効いてきます。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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出版社による紹介
自動車事故で、片足を切断する大怪我を負った女優の叶世久美子。偶然、現場に駆けつけたデザイナーの相良郁哉は、その後、彼女の義足を作ることになる。しだいに心を通わせていく二人は、それぞれの人生の中で見失っていた「愛」を取り戻そうとするが...。平野啓一郎が描く、愛のかたち。
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