ヨムナビ
マチネの終わりに

マチネの終わりに

平野啓一郎

コルク / 2019-06-06

累計読者数43
平均ハイライト数 15.2件/人
推定読了時間 約5時間40分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

人と関わっているはずなのに、ふと「自分って、誰の世界にも影響を与えてないんじゃないか」と不安になる時があります。関係の距離感がわからなくなったり、過去の選択を思い返しては「あの時こうしていたら」と立ち止まってしまったり。頭では前に進みたいのに、心だけがどこか取り残されている感じです。 『マチネの終わりに』を読んでいると、そういう揺れが丁寧にすくい上げられていく感覚がありました。例えば、孤独を“世界への影響力を失った感覚”として描く視点は、自分の中のモヤモヤの形をはっきりさせてくれます。あるいは、未来が過去を書き換えていくという会話に触れると、「後悔の中で立ち止まるしかない」という思い込みが少しゆるむ。さらに、誰かを深く想う時の喜びや危うさが、現実的な温度で描かれていて、なんとなく避けてきた“感情の濃度”に向き合わざるを得なくなります。 恋愛小説としてだけでなく、自分が誰かとの関係の中でどう在りたいのかを見つめ直す話でもあるので、今の自分の輪郭がぼやけている人には特に刺さると思います。読み終わる頃には、過去も未来も「もう少し扱いようがあるのかもしれない」と思えるはずです。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

平野啓一郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか? 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要