
限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭
ジェレミー・リフキン and 柴田 裕之
この本について
仕事でも生活でも、テクノロジーの話題を追いかけていると、「結局この先の社会はどう変わるのか」「自分の働き方はこのままでいいのか」というふわっとした不安がついて回ります。IoTとか再エネとかシェアとか、単語は知っていても、自分の現実とつながらないまま宙に浮いてしまう感じ、僕もよくあります。 『限界費用ゼロ社会』が面白いのは、こうしたモヤモヤを、歴史とインフラの構造から地に足のついた形で説明してくれるところです。たとえば、通信・エネルギー・輸送がセットで変わる時に社会のパラダイムが動くという視点は、単なる「新技術すごい」ではなく、自分が今いる業界でどこに力点が移っていくのか考える手がかりになります。また、IoTが単なる便利ガジェットの話ではなく、分散型で協働型の仕組みをつくり、限界費用をほぼゼロに近づけていくプロセスとして語られるので、「なんで世界が“所有よりアクセス”に寄っているのか」が腑に落ちてきます。 読みながら、自分の仕事やチームの中でも、どこを中央集権で握り、どこを開いて協働型にするのが現実的なのか、具体的に考え始められる本でした。既存の前提がなかなか揺れない人ほど、じわっと効きます。「技術の変化をどう自分の働き方に落とし込めばいいのか迷っている人」に刺さると思います。
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