
ララピポ (幻冬舎文庫)
奥田 英朗
幻冬舎 / 2008-08-07
累計読者数5
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約3時間30分
star総合評価 53/100
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この本について
ときどき、自分には「これまで誇れる経験がひとつもないな」と落ち込むことがあります。周りが何かを成し遂げていく一方で、自分だけ取り残されているような感覚。努力不足と言われればそれまでだけど、そんな単純な話でもないんですよね。 『ララピポ』は、まさにその“どうしようもなさ”を抱えた人たちが登場します。彼らは才能があるわけでもなく、褒められる生き方からも遠い。でも、情けなさやみじめさをまっすぐに描くことで、逆に「人ってこんなにも割り切れずに生きているんだ」と少し肩の力が抜けるところがあります。人から尊敬されない関係のつらさや、自分の弱さから抜け出そうとしても空回りする感じも、妙にリアルで、どこか自分の一部を見ているようでした。 この本が効くのは、立ち直らせてくれるからではなく、「こういう感情を抱えて生きていても、世界は続くんだな」と視点が少し変わるところです。誰かの物語を通して、自分の中のどうしようもなさをいったん棚に置けるというか、うっちゃる感覚に近いかもしれません。 「成功体験のなさに密かに悩んでいる人」には、特に刺さると思います。体裁を取り繕わない登場人物たちと一緒に、ちょっとだけ息をつける一冊でした。
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出版社による紹介
みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。映画化の話題作。
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