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誰かが足りない (双葉文庫)

誰かが足りない (双葉文庫)

宮下奈都

双葉社 / 2014-10-19

累計読者数3
平均ハイライト数 4.3件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 47/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%

この本について

仕事でも生活でも、いろんな場面で「また失敗した…」と落ち込んで、その気持ちをなかなか切り替えられないことってありますよね。頭では「そんなに気にしなくていい」とわかっていても、体がずっと過去のことを握りしめてしまう感じ。そんなときにこの小説を読むと、物語を追っているうちに、自分の失敗の扱い方が少しやわらぐような感覚がありました。 この本が効くのは、失敗に対して“深刻に構えすぎてしまう”自分に気づけるところです。借金でも不合格でも裏切りでも、「ただの失敗なんだから」と笑っていいという距離の取り方が、登場人物の姿を通して自然と伝わってくるんですよね。また、誰かがそばにいるだけで呼吸が楽になる瞬間や、夕焼けの色にふと救われる場面があって、人生のしんどさが全部なくなるわけじゃないけれど、今ここにある温度だけは確かなんだと思わせてくれます。 もう一つ大きかったのは、「誰かが足りない」と感じること自体が不幸ではなく、むしろ“待てる余白”として描かれている点です。満たされていない自分を否定せずに抱えていていい、と静かに言われているようで、読み終えるころには肩の力が少し抜けるはずです。 自分の失敗をどう扱っていいかわからなくて、つい抱え込みがちな人に特に刺さる一冊だと思います。

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ハイライト密度

開始終了

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

おいしいと評判のレストラン「ハライ」に、同じ時に訪れた6組の客の物語。仕事に納得がいっていない。認知症の症状がではじめた。ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない。人の失敗の匂いをかぎとってしまう―「足りない」を抱える事情はさまざまだが、前を向いて一歩踏み出そうとする時、おいしい料理とともに始めたい。決心までの心の裡を丁寧に掬いあげ、本屋大賞にノミネートされた感動作。
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