
太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)
宮下奈都
集英社 / 2013
累計読者数4
平均ハイライト数 13.8件/人
star総合評価 61/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 68%
この本について
なんとなく気持ちが沈む日ってありますよね。理由がはっきりしているわけじゃないのに、惰性で動いているだけに思えて、夕餉を作る気も起きない。人と話してもどこか齟齬があって、ちょっとした言葉に憮然としてしまう。そんな「生活は続いていくのに、自分だけ置いていかれている感じ」を抱えること、僕もよくあります。 『太陽のパスタ、豆のスープ』は、派手な展開がある物語ではないのに、不思議と日常の呼吸を整えてくれる本です。読者が保存していた言葉を見ていると、楚々とした描写や、三和土や蒲団のような生活の質感、夕餉や薬罐の音のような小さな場面に惹かれていることが分かります。この物語が効くのは、主人公の世界が「天啓」のように一瞬で変わるわけではなく、シナを刻むような小さな積み重ねで前に進んでいくところ。無頼派のように強く振る舞う必要なんてなくて、のんべんだらりとした時間の中にも、ちゃんと次の一歩の算段が生まれることを教えてくれます。 読み終える頃には、フェルメールの光を眺めるように、自分の生活にも静かな明るさが差していることに気づきます。決意よりも呼吸の仕方を整えたい人、そんな人に刺さる物語だと思います。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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出版社による紹介
結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ(やりたいこと)・リスト”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流されていなかっただろうか。自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。自らの気持ちに正直に生きたいと願う全ての人々におくる感動の物語。
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