
羊と鋼の森 (文春e-book)
宮下奈都
文藝春秋 / 2018-02-09
累計読者数7
平均ハイライト数 8.6件/人
推定読了時間 約3時間20分
star総合評価 53/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 50%
この本について
仕事でも趣味でも、「自分の基準ってこれで合ってるんだろうか」と迷うことが続く時期ってありますよね。がんばりたい気持ちはあるのに、どこに力を入れればいいのか見えない。才能が足りないのか、努力の方向が違うのか、その判断さえつかなくなる。僕もよくそこで足が止まります。 『羊と鋼の森』は、そんな迷いの渦中にいるときに、少し呼吸を整えてくれる物語でした。調律の世界では「正しい音」は一つだけではなく、依頼する人の記憶や求める響きによって変わる。つまり、基準は外側にあるようで、実は関係性の中で決まっていく。これに触れると、「正解を一点で探す」姿勢がゆるみ、自分の仕事の捉え方も自然とほどけていきます。 もうひとつ刺さったのは、才能の扱い方でした。奇跡みたいな能力を求めてしまう瞬間は誰にでもありますが、この本は才能を「好きでい続けられる執念」にまで落としてくれる。もし本当に置き換えられないものがあると気づく時が来たら、そのときに決めればいい、という現実的な距離感が救いになります。そして、努力を努力として回収しようとするほど小さくまとまる、という指摘も痛いほど実感があります。続けているうちに広がっていくものを信じられる視点をもらえました。 迷いながらも自分の仕事に丁寧に向き合いたい人に、静かに染みる一冊だと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成! 日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化! ゆるされている。世界と調和している。 それがどんなに素晴らしいことか。 言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。 高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。 ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。 解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。 豪華出演陣で映画完成! 外村青年を山崎賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。2018年6月8日公開。 「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要







