
壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方
西沢 泰生
この本について
最近、がんばっているつもりなのに手応えがないとか、周りと比べてばかりで自分の軸がぶれる…そんな感覚に心当たりがある人、多いんじゃないでしょうか。僕もよくその沼に落ちてしまうのですが、この本を読んだ時、少しだけ肩の力が抜けました。「努力しろ」みたいな正論ではなく、視点の置き方をちょっとずらしてくれる感じなんです。 たとえば、黒澤明の「完璧主義なのに徹夜しない」というエピソード。完璧を追うほど生活が荒れていく…という思い込みをひっくり返されました。良い仕事をするには、無理をしない仕組みまで含めてデザインすること。それは僕らの日常の段取りにも置き換えられます。あと、準備し続けた新人が突然の代役で大抜擢される話。「いつ来るかわからないチャンスのためにやっておくこと」が、どんな規模の仕事にも当てはまると感じました。積み上げが自信になる、という素朴だけど強い事実にも、妙に勇気づけられます。 そしてもうひとつ響いたのが、「成功の基準は自分が決める」という考え方。周りの評価に引っ張られると、何を目指していたのかすぐに見失ってしまいますよね。イチローや為末大の言葉が引用されていますが、どれも「他人ではなく、自分が納得できるか」が中心にある。これを思い出すだけで、少し呼吸が深くなる気がします。 背中を強く押す本ではなく、迷っている自分に静かに視界を広げてくれる本です。特に、「最近なんとなく停滞している気がする人」に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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