
とまらない(新潮新書)
三浦 知良
フレックスコミックス / 201403
この本について
仕事でも日常でも、うまくいったりいかなかったりを繰り返していると、「このまま続けて意味あるのかな」とふと立ち止まってしまうことがあります。特に、努力の“効果”がすぐに見えない時ほど、続けること自体に自信がなくなるんですよね。僕自身も、やり方を微調整しながら前に進んでいるつもりでも、正解に近づけているのかはいつも揺れています。 そんなモヤモヤの中で『とまらない』を読むと、視点が少し落ち着く感じがありました。三浦知良さんも「確証はないまま工夫を続けている」と正直に書いていて、その姿勢がまず救いになります。成功が保証されているわけじゃない。でも、成長は自分次第で約束されるという考え方に触れると、「結果で今日を判断しすぎなくていいのかもしれない」と呼吸が整うんです。勝ち負けに一喜一憂するのではなく、「この相手と自分はどう成長できたか」を軸に置く感じですね。 もう一つ、印象に残るのは“軽さ”と“したたかさ”が同居しているところです。ミスを反省しながらも「宇宙規模で考えればどうでもいい」と受け流すバランス感覚。これがあると、日々の判断ミスや遅れに過度に引きずられず、次の一歩にエネルギーを残せます。そして彼が繰り返す「次の1点」「次の1勝」への集中は、過去の功績にも挫折にも寄りかからず、積み重ねだけを積み重ねとして扱う姿勢として沁みます。 いまの自分のペースや成果に不安を抱えつつ、でも前に進みたいと思っている人に刺さる本です。僕と同じように、日々の迷いと根気のあいだで揺れながら走っている方には、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
読書の順序
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