
蜜蜂と遠雷 (幻冬舎単行本)
恩田陸
幻冬舎コミックス / 2023-06-29
累計読者数21
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約4時間22分
star総合評価 53/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
仕事でも趣味でも、自分の「らしさ」がどこにあるのか分からなくなる時があります。器用にこなしているつもりなのに、どこか手応えがなくて、周囲の評価ばかり気にしてしまう感じ。そんなモヤモヤを抱えたまま日常を回していると、ふと自分が何を大事にしたかったのか見失いそうになります。 『蜜蜂と遠雷』は音楽の小説ですが、読んでみると、描かれているのは人の生き方そのものなんだと思わされました。例えば、同じピアノでも“その人が弾けばまったく別の音になる”という描写が何度も出てきます。これは音楽に限らず、仕事でも創作でも、自分の手を通ったものにはどうしてもその人の癖や呼吸が刻まれる、という当たり前だけど忘れがちな視点に気づかせてくれます。また、歴史や評価に縛られすぎると「綺麗な化石を扱っているだけ」になるという言葉は、誰かの正解に寄りかかりすぎて動けなくなる時に、そっと背中を押してくれる感覚がありました。 そしてもうひとつ、この本の中では“プロとアマの差は情報量の違い”という表現が出てきます。努力した跡が透けて見えてしまうと人を惹きつけない、という指摘は少し痛いけれど、日々の積み重ねをどう扱うかを考えるきっかけになりました。結局、人が惹かれるのは「その人の世界が音になっている瞬間」なんですよね。 自分の表現や仕事の意味を見直したい人に、そっと効く一冊だと思います。
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出版社による紹介
3年毎に開催される芳ヶ江ピアノコンクール。名門音楽院からマサル・C・レヴィ・アナトール。音大出身だが、今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石。かつて天才少女としてCDデビューもしながら母の突然の死去以来、長らくピアノを弾けなかった栄伝亜夜。そして、養蜂家の父とともに各地を転々とした少年・風間塵。彼らを始めとした数多の天才たちの戦い“第一次予選”“第二次予選”編!
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