
わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~ (光文社新書)
西林 克彦
この本について
文章を読んでいて「なんとなく分かった気になる瞬間」がありますよね。仕事でも同じで、会議で自分の考えを話しながら「あれ、具体例を求められたら困るぞ…」と内心ヒヤッとすることがあります。わからないわけじゃない、でも深く掘れている自信もない。僕はずっとこの宙ぶらりんな感じに悩んでいました。 この本は、まさにその“わかったつもり”の正体を丁寧にほどいていきます。怖いのは、浅い理解が「間違いだから」ではなく「安定してしまうから」抜け出しにくい、という指摘です。読みながら、自分がどれだけスキーマや思い込みに引っ張られていたかを何度も思い知らされました。特に、文章を読んだ後の自分なりのまとめが妙にきれいにまとまってしまうときほど危ない、という話は日常の感覚に直結しました。僕自身、ニュースでも本でも「はいはい、あれね」と脳が勝手に省略していた場面がいくつもあったからです。 もう一つ、この本が効くのは「解釈には複数の整合的な形がありうる」という視点です。正しさを一つに絞り込むのではなく、不整合だけを手がかりに読みを深めていく。これを知ってから、文章でも会議資料でも、「自分の読みは本当に文脈に支えられているか」を冷静に確かめるクセが少しずつ身についてきました。 文章を読むときに、つい“知っている形”に当てはめてしまう感覚に心当たりがある人には、かなり刺さると思います。僕と同じく、「わかってるつもり」が怖いと感じるタイミングがあるなら、一度手に取ってみてもいいかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本の読者はこんな本も読んでいます
読者のジャンル傾向
この本の読者が他に読んでいるジャンルの割合
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





