
メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck Books(NextPublishing))
高須 正和
インプレスR&D / 2016-03-28
この本について
モノづくりに興味はあるけれど、どこから手をつけたらいいのか分からないまま時間だけ流れていく。アイデアはあるのに、技術や資金、周囲の協力など「自分には足りないもの」ばかりが気になって動けない。そんな気持ち、僕もよくあります。結局、何を基準に一歩踏み出せばいいのかが見えないままなんですよね。 『メイカーズのエコシステム』を読んで感じたのは、「個人レベルの悩みを一段引き上げてくれる視点」が手に入るということでした。たとえば、シリコンバレーと深圳を行き来しながら量産と試作を繰り返すメイカーたちの動きは、アイデアを形にするまでの距離がどれほど縮まっているかを実感させてくれます。自分の中の「どうせ無理」が、意外と環境の知識不足から来ているだけかもしれないと気づかされました。また、メイカーの根底にある「自分でコントロールできるものを取り戻す」という考え方は、仕事でも生活でも、行き詰まりを感じたときの拠り所になります。失敗と検証を繰り返す姿勢がそのまま人生の態度にもつながる、という感覚が腑に落ちました。 さらに印象的だったのは、ハードウェアスタートアップが避けるべき落とし穴や、深圳での超高速の試作環境など、現場のリアルがかなり細かく語られているところです。理想論ではなく、「実際にどう動けばいいのか」の判断材料が増える。これが地味に効きます。 アイデアを抱えたまま動けない人、あるいは「もっと手触りのある仕事がしたい」と感じている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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